こんにちは、なぎさです! 大洗の街を歩くと、駅の改札を出た瞬間から商店街の軒先まで、アニメ『ガールズ&パンツァー』——通称「ガルパン」のキャラクターパネルがあちこちで出迎えてくれます。2012年の放送開始から10年以上が経ったいまも、全国からファンが集まり続ける“アニメ聖地の代表格”なんですよ。町なかには劇中に登場した戦車のパネルが45両、商店街には100枚を超えるキャラパネルが置かれていて、その数だけでも圧倒されます。今日は「初めての聖地巡礼、どこから回ればいい?」がスッキリわかるように、なぎさが大洗駅から順番にポイントを案内していきますね。劇中のどのシーンに出てきた場所なのかも一緒に押さえていきましょう!
なぜ大洗がガルパンの聖地になったの?
巡礼の前に、ちょっとだけ街の背景を知っておくと歩き方が変わります。大洗町は東日本大震災で津波の被害を受け、原発事故の風評被害も重なって、一時は観光客が9割も減ってしまった町なんです。そんなとき、町の商工会青年部がアニメ制作側から「大洗を舞台に」という話を受けて始まったのがガルパン。地元はあえて「復興のため」と気負わず、“遊び心でやってみよう”というスタンスで街じゅうにパネルを置いていきました。
そこに応えたのがファンでした。グッズを買うだけじゃなく、町の大掃除を手伝ったり、お祭りの日に駆けつけたり、商店のおじいちゃん・おばあちゃんとおしゃべりしたり——アニメのファンが“まちのファン”になっていったんです。だから大洗の聖地巡礼は、パネルを撮るだけじゃなく、地元の人との距離が近いのが何よりの魅力。そのことを頭の片隅に置いて歩くと、一枚一枚のパネルがぐっと温かく見えてきますよ。
Photo: 小石川人晃 (CC BY-SA 4.0) / Wikimedia Commons
スタートはやっぱり大洗駅
巡礼の入口は鹿島臨海鉄道・大洗駅。劇中では第7話・第10話・第12話と何度も登場する“顔”のような場所で、改札を抜けるとすぐにキャラクターの等身大パネルが並んでいます。まずここで記念撮影、というのが定番の流れなんですよ。駅構内・隣接の観光案内所では、誰がどの店にいるかを示した巡礼マップ「ガルパン街なかかくれんぼ」が手に入ります。これを片手に歩くかどうかで、街の楽しさが何倍も変わるので必ずもらっておいてくださいね。車がない人も、駅前から市内循環バス「海遊号」が出ているので、主要スポットはぐるりと回れます。
Photo: くろふね (CC BY 3.0) / Wikimedia Commons
劇中の名シーンが浮かぶ大洗磯前神社
駅から海側へ向かうと、856年創建という長い歴史をもつ大洗磯前神社があります。ここはガルパン聖地のなかでも特別な場所。第4話では練習試合に向かう途中で一の鳥居や参道が描かれ、劇場版では戦車が長い石段を一気に駆け下りる市街戦の名シーンの舞台になりました。あの石段に立つと、画面のなかで車両が砂煙を上げて下っていった光景が自然と重なってきますよ。
そして忘れちゃいけないのが、海の岩礁にそびえる「神磯の鳥居」。太平洋の荒波のなかに立つ鳥居は、日の出の時間帯がいちばん神々しく見えます。聖地巡礼でしっかり写真を撮りたいなら、夜明け前に到着して朝日と鳥居を狙うのがベストタイミング。ファンでなくても息をのむ絶景なので、巡礼の一発目を早朝の神磯にあてる組み方、なぎさはかなり好きです。神磯の鳥居の開門時間や行き方は神磯の鳥居ガイドに詳しくまとめているので、あわせて読んでみてください。
Photo: Saigen Jiro (Public Domain) / Wikimedia Commons
街と港を一望できる大洗マリンタワー
大洗港のシンボル、高さのある三角形の展望タワーも第4話に登場します。展望台に上がると、これから巡る商店街や海、港がぐるっと見渡せて、街全体の位置関係が頭に入るんですよ。だから個人的には、神社や駅で雰囲気を味わったあと、早めにここで“俯瞰”しておくのがおすすめの動き方。館内にはガルパン関連の展示コーナーもあります。営業時間や駐車場は大洗マリンタワーガイドで確認してから向かうとスムーズです。
Photo: TTTNIS (Public Domain) / Wikimedia Commons
巡礼の拠点・大洗ガルパンギャラリー
グッズと展示をまとめて楽しみたいなら、大洗シーサイドステーション2階にある「大洗ガルパンギャラリー(OARAI GARUPAN Gallery)」へ。住所は大洗町港中央11-2、営業時間は10:00〜19:00で年中無休(電話029-266-3770)。大洗とガルパンの“軌跡”を振り返る展示や、ここでしか手に入らないグッズがそろっていて、巡礼の拠点にしやすい場所なんです。買い物も食事もできるシーサイドステーション自体の使い方は大洗シーサイドステーションガイドにまとめてあります。雨が降ってきたときの“逃げ込み先”としても覚えておくと安心ですよ。
Photo: Kiku-zou (CC BY-SA 3.0) / Wikimedia Commons
本番は商店街のパネルめぐり
正直に言うと、大洗の聖地巡礼の真骨頂は施設よりも商店街歩きにあります。曲がり松商店街・永町商店街・大貫商店街など複数の通りに、その店ゆかりのキャラクターパネルが置かれていて、60店舗以上をめぐりながら「ここは誰のパネルだろう?」と探す宝探しのような時間が本当に楽しいんです。
なかでも曲がり松商店街の「割烹旅館 肴屋本店」は外せません。明治から続く老舗の割烹旅館で、劇中では戦車が突っ込んできて毎回のように被害に遭う“お約束”の名所(笑)。実際にガルパンとのコラボ宿泊プランも用意されていて、聖地に泊まりたい人の聖地になっています。お店の人との何気ない会話も巡礼の醍醐味のひとつです。パネルの多くは店先に置かれているので、定休日や営業時間外でも外から眺めて写真を撮れるのもうれしいポイント。とはいえ、せっかくなら開いている時間に訪れて、買い物やおしゃべりで町に“お返し”していくのが大洗流の楽しみ方だと思いますよ。マップを見ながら、気になったお店にはどんどん入ってみてくださいね。じっくり全部回るなら1日、主要なパネルだけなら半日、と時間に合わせてコースを組めます。
回り方・アクセス・ベストタイミング
- 電車:鹿島臨海鉄道・大洗駅下車。駅から市内循環バス「海遊号」で各スポットへ。まず観光案内所で巡礼マップを入手
- 車:北関東自動車道・水戸大洗ICから約15分。神社・マリンタワー・シーサイドステーションそれぞれに駐車場あり
- 所要時間:主要スポットだけなら半日、商店街のパネルめぐりまで含めるなら丸1日みておくと安心
- ベストタイミング:神磯の鳥居は早朝の日の出。ファンの熱気を味わうなら、春の「大洗春まつり 海楽フェスタ」や、例年11月中旬の「大洗あんこう祭」の時期がいちばん盛り上がります。2013年から続く商店街の痛車コンテストもこの時期の名物(開催日は変わるので大洗町観光協会の公式情報で必ず確認を)
各施設の営業時間や休館日、神社の参拝時間は変わることがあるので、出発前に公式サイトでチェックしておいてくださいね。神社・水族館・港町グルメまで含めた1日の動き方は大洗日帰り観光モデルコース、ランチに新鮮な海の幸を足したいなら少し足を延ばして那珂湊おさかな市場もチェックしてみて。戦車パネルを探して歩く一日と、神磯の鳥居の朝景色。アニメを知らなくても十分楽しい大洗を、ぜひ自分の足で巡ってみてください!