ひたちなか市・那珂湊漁港のすぐそばに建つ、那珂湊おさかな市場。漁港から揚がった魚が、そのまま店先に並ぶ市場である。年間の利用者は約100万人。茨城を代表する海鮮スポットだ。
海産物店と食事処が軒を連ね、買って帰るのも、その場で海鮮丼や寿司を食べるのもいい。初めてなら、営業時間や駐車場、何が食べられるのかを押さえておきたい。
このページでは、公式サイトおよびひたちなか市公式サイトの情報をもとに、那珂湊おさかな市場の店舗構成・値段・あんこうシーズンの扱いをまとめる。
那珂湊おさかな市場とは
那珂湊おさかな市場は、那珂湊漁港に隣接する海鮮市場。海産物店5店と食事処7店ほどが並ぶ。鮮魚や干物、浜焼き、海鮮丼、寿司まで、港町ならではの品ぞろえだ。漁港直送のため鮮度が高く、地元客と観光客の両方でにぎわう。
店舗構成 — 海産物店5・食事処7
公式サイトの店舗一覧によると、海産物店は5店。三代目 魚一(鮮魚中心)、丸八水産(鮮魚・まぐろ問屋)、丸喜水産(干物・自社工場の銀鮭が主力)、カクダイ水産(干物製造工場の直営店。あんこうやりいか等の地魚干物も扱う)、珍味処 磯蔵(塩辛やしらす、干物などの珍味)。
食事処は7店。那珂湊 海鮮丸、浜小屋、お食事処 小舟、地魚安處宴 久楽、お食事処 三代目 魚一、海鮮すし 海花亭、海鮮処 海門で、いずれも海鮮丼や寿司、定食を出す。このうち海鮮すし 海花亭は「市場で一番遅くまで開いている店」を公式サイトでうたう。丸喜水産は2025年4月、直営の食事処「喜〜よろこび MINATO bistro〜」を新たにオープンした。テラス席はペット同伴も可能という。
営業時間・定休日
営業時間は店ごとに違う。多くの食事処は平日10:00前後〜16:00前後(ラストオーダー)、土日祝は8:15〜8:30ごろ開店で16:00〜16:15ごろまでとやや早い。地魚安處宴 久楽は平日・土日祝とも11:00〜19:30(ラストオーダー19:00)と遅くまで営業。物販の三代目 魚一は平日7:00〜16:00、土日祝は7:00〜16:30と早朝から開いている。
定休日も店ごとに異なる。水曜・木金・火・月火など店によってまちまちで、公式のよくある質問では「各店毎に定休日がありますが、全店休業ということはありません」としている。土日祝日はすべての店が営業。年末は12月28日〜31日まで全店営業(物販店は朝5時ごろから開店準備、一部の食事処は朝6時から営業)。年始は1月1日のみ一部の店だけが営業し、1月2日以降は全店営業に戻る。ゴールデンウィーク、お盆期間も全店営業だ。目当ての店がある場合は、公式サイトの店舗ページで定休日を事前に確認しておきたい。
海鮮丼・寿司の値段
海鮮丼の価格帯は、店・内容によっておよそ1,000円台後半〜3,000円台。お食事処 小舟の「海女ちゃん丼」は1,080円と手頃な部類で、根昆布とイカ・マグロを使ったオリジナルメニュー。同店の看板「さざ波丼」は2,100円。
2,000円台が中心で、那珂湊 海鮮丸の「地魚満載!名物!!炙り丼」2,200円、浜小屋の「名物!三浜丼」2,200円(うに・いくら・まぐろなど約14種盛り)、海鮮処 海門の「まかない丼」2,200円などが目安になる。海鮮すし 海花亭の「漁港直送!那珂湊丼」は2,838円、握り12貫の「那珂湊 浜の地魚にぎり」は2,750円とボリューム系はやや高め。地魚安處宴 久楽の「久楽(海鮮)丼」は1,780円で、うにとあんこうの肝を盛った特上仕立ても用意される。お食事処 三代目 魚一の「海鮮丼<豪華8点盛>」は2,000円(税抜)。いずれも小鉢や味噌汁が付く店が多い。
浜焼き(その場で焼いて食べる)
市場ならではの楽しみ方が、貝や魚介をその場で炭火焼きにして食べるスタイルだ。お食事処 三代目 魚一では「海鮮炭火焼」として、ほたて・はまぐり・さざえ・いか・えびなどを1品300円から炭火で提供している。公式サイトでは「炭で焼くには『訳』がある」として、炭焼きと食材へのこだわりを掲げる。市場内で浜焼き感覚を楽しみたいなら、この店が軸になる。
冬のあんこう — 鍋とどぶ汁
茨城の冬の名物といえば、あんこう。那珂湊・大洗を含む茨城沿岸は、あんこうの水揚げで知られる。公式サイトの「冬のおさかな」情報によると、あんこうは世界の海に約200種、日本には約60種が生息し、市場に並ぶのはキアンコウ・アンコウ・ニシアンコウ・チョウチンアンコウなど。大きさはおおよそ1〜1.5mほど。食べ方はあんこう鍋が代表的で、肝は「あんきも」と呼ばれフォアグラに匹敵する珍重品とされる。
市場内では、地魚安處宴 久楽の海鮮丼に「特上」としてうにとあんこうの肝を盛った仕立てがある。カクダイ水産は干物製造の直営店で、あんこうを含む地魚の干物も扱う。あんこう鍋や、肝を溶かした濃厚な「どぶ汁」を出す食事処もあるが、提供時期・内容は店ごとに異なるため、シーズン(おおむね11〜3月)に合わせて各店に確認したい。隣接する大洗であんこう鍋・どぶ汁が食べられる店は大洗のあんこう鍋・どぶ汁が食べられる店3選にまとめている。
生牡蠣・生うにも扱う
公式のよくある質問によると、生牡蠣はほぼ年間を通して扱われており、取扱店は海鮮すし 海花亭、海鮮処 海門、那珂湊 海鮮丸、那珂湊 浜小屋の4店。大きさ等によって価格は変動する。生うには5月後半〜8月頃が扱いの目安で、取扱店は三代目 魚一、魚問屋 丸八水産としている。あんこうが冬の顔なら、牡蠣とうには通年〜夏の楽しみになる。
駐車場
市場前に県営駐車場(約600台)がある。有料で、4時間まで普通車100円、中型自動車210円、大型自動車340円。土日祝日や年末は近隣に臨時駐車場が設けられ、警備員が誘導する。
年末年始・ゴールデンウィーク・日曜祝日など特に混雑する日は、隣接するひたちなか市地方卸売市場の敷地内が無料臨時駐車場として開放される。市場の目の前で徒歩3分ほど。開放時間は午前10時開門〜午後3時閉門で、閉門までに車を移動させる必要がある。日程は変更されることがあるため、出かける前にひたちなか市公式サイトで確認したい。大型バス用の駐車場も340円(4時間)であるが、予約は受け付けていない。団体で食事を予約した店が独自の駐車場を持つ場合もあるので、あわせて確認するとよい。
アクセス
電車:JR常磐線・勝田駅でひたちなか海浜鉄道湊線に乗り換え、那珂湊駅下車、徒歩約10分。
車:常磐自動車道「ひたちなかIC」から国道245号で那珂湊方面へ。北関東自動車道からも245号で入れる。
周辺道路が混雑しやすい年末年始・GW・土日祝日は、ひたちなか市が案内する迂回ルート(和田町常陸海浜公園線、または海岸線を通るルート)の利用が渋滞回避に有効だ。
住所:茨城県ひたちなか市湊本町19-8
営業時間:店舗により異なる(目安は平日10:00〜16:00/土日祝8:30〜16:15)
定休日:店舗により異なる(土日祝・年末年始・GW・お盆は全店営業)
駐車場:県営駐車場あり(有料・4時間まで普通車100円/混雑時は地方卸売市場敷地が無料臨時駐車場として開放)
公式:nakaminato-osakanaichiba.jp
まとめ
漁港直送の鮮度と、買う・食べるの両方を楽しめる那珂湊おさかな市場。海鮮丼や寿司は通年、あんこうは冬が狙い目、生うには初夏から夏にかけてが目安だ。営業時間と駐車場の混雑だけ押さえて、出かけてみてほしい。定休日は店ごとに異なるが、市場全体が休みになる日は基本的にないので、平日でも食事にありつける店は必ずある。
一日の組み立てはひたちなか日帰り観光モデルコースを参照できる。国営ひたち海浜公園や阿字ヶ浦とあわせるなら阿字ヶ浦海水浴場ガイド、対岸の大洗まで足をのばすなら大洗日帰り観光モデルコース。土産に干し芋を選ぶならひたちなかの干し芋 直売所・専門店ガイドが近い。
参考・出典(2026年9月1日確認)
Photo: Asturio Cantabrio (CC BY-SA 4.0) / Wikimedia Commons