ひたちなかに暮らして驚いたことのひとつが、干し芋(ほしいも)の存在感なんですよね。冬になるとあちこちの農家や直売所に並ぶし、子どものおやつにも常備。実はひたちなか・東海エリアは、全国の干し芋のおよそ8割をつくる日本一の産地なんです。
始まりは明治41年。那珂湊(今のひたちなか市)の水産加工業者が、静岡から技術を学んで、冬の副業として作り始めたと伝わります。海からの乾いた風と、冬の晴天が芋を干すのにちょうどいい。地の利が産地を育てたんですね。
品種でいちばん人気は「紅はるか」。しっとりやわらかく、さつまいも本来の甘みが濃い。砂糖を一切使っていないのに、ねっとり甘いんです。スティック状の「平干し」や、まるごと干した「丸干し」など、形もいろいろ。子どもには平干し、じっくり味わうなら丸干しと、我が家では使い分けています。
買うなら、市内の農産物直売所や道の駅などが手軽。秋から春が最盛期ですが、通販でも一年中手に入ります。砂糖菓子より気がねなく食べられて、食物繊維もとれる。寒い時期は軽く炙ると、表面が香ばしくなってまた違うおいしさになりますよ。