ひたちなかで暮らしていると、干し芋(ほしいも)の存在感に本当に驚きます。冬になると直売所やスーパーの売り場にずらっと並び、子どものおやつにも、手土産にも、県外の人への贈り物にも使いやすい。茨城県はほしいもの生産量・産出額で全国第1位の産地として知られています。
観光いばらきでは、茨城県のほしいもが全国シェア9割以上を誇る特産品と紹介されています。なかでも現在のひたちなか市周辺は、明治時代後期からほしいも作りが広がった地域。さつまいもが育ちやすい土壌、冬に雨が少ない気候、海風を受ける乾燥環境が、干し芋づくりに向いていたんですね。
品種でよく見かけるのは「紅はるか」。しっとり系で甘みが濃く、砂糖を使わなくても十分におやつになります。薄く切って干す「平干し」は食べやすく、まるごとに近い形で干す「丸干し」はねっとり感を楽しみたい人向け。我が家では、子どものおやつには平干し、少し贅沢に味わう日は丸干し、と使い分けています。
買うなら、ひたちなか市内の農産物直売所、観光施設の売店、道の駅、県内スーパーなどが候補です。秋から冬にかけて新物が出回り、寒い時期は軽く炙ると表面が香ばしくなります。観光で来た人は、ひたち海浜公園や那珂湊おさかな市場と合わせて、帰りに干し芋を探すと「ひたちなからしいお土産」になります。
近年は「全国ほしいもグランプリ」のように、事業者ごとの味を比べる機会もあります。袋ごとに食感や甘みが違うので、最初は小さめの袋をいくつか買って食べ比べるのがおすすめです。自然な甘さで日持ちもしやすい。ひたちなかの食文化を知るなら、海鮮だけでなく干し芋も外せません。