水戸を代表する和菓子に「水戸の梅」がある。餡を求肥(ぎゅうひ)で包み、その外側を赤紫蘇の葉でくるんだ一品だ。見た目は小さな梅の実のようで、口に入れると紫蘇のほのかな塩気と酸味が、餡の甘さをきゅっと締める。茶菓子として強い。甘いだけでは終わらないのが水戸らしい。
名前の背景にあるのは、やはり偕楽園の梅だ。梅の名所として知られる水戸の土地柄を、持ち帰れる菓子にしたものと考えると分かりやすい。梅まつりや偕楽園観光の後に買うと、景色と味がつながる。観光客向けの土産でありながら、地元の人にも季節の贈答や来客用に使いやすい菓子である。
「水戸の梅」と並んで覚えておきたいのが、「吉原殿中」と「のし梅」だ。吉原殿中はきな粉の香ばしさが立つ素朴な菓子で、のし梅は梅の酸味を薄くのばしたような味わい。亀印製菓の公式サイトや水戸駅ビルの亀印本舗ページでも、水戸の梅、のし梅、吉原殿中などの水戸銘菓が扱われている。
買いやすい場所は、水戸駅ビルの土産売り場、市内の菓子店、亀印の店舗など。電車で水戸に来た人は、帰る前に駅ビルで探すのが動きやすい。車なら市内の店舗や観光施設の売店も候補になる。日持ちや詰め合わせの内容は商品ごとに違うので、配る相手が多い時は個包装や賞味期限を確認して選びたい。
水戸土産を選ぶ時、納豆だけに寄せると好みが分かれることもある。その点、水戸の梅や吉原殿中は、菓子として持ち帰りやすい。偕楽園、弘道館、水戸城跡を歩いた後に、梅の町らしい甘味をひとつ加える。これが水戸らしい締め方だ。