水戸といえば偕楽園。名前は知っていても、「どんな庭園で、なにを見ればいいのか」までは案外知られていないんじゃないかな。初めて訪れるなら、ちょっとした歴史の背景を知ってから歩くと、景色の見え方がまるで変わるんだよ。
偕楽園は、金沢の兼六園・岡山の後楽園と並ぶ日本三名園のひとつ。約100品種3,000本という梅の名所として有名だが、見どころは梅だけじゃない。斉昭公が自ら設計したという好文亭、そして庭づくりに込められた思想まで、知るほどおもしろい場所なんだ。
とはいえ初めてだと、入園料はいくらか、好文亭は別料金か、開いている時間は、アクセスは……と気になることも多いはず。
このページでは、偕楽園公式の情報をもとに、見どころと歴史の文脈、そして入園料・開園時間・アクセスまでまとめておいたよ。お出かけ前に目を通しておくといい。
偕楽園ってどんな庭園?
偕楽園がつくられたのは天保13年(1842年)、水戸藩9代藩主・徳川斉昭公の手による。「偕楽園」という名前はな、『民と偕(とも)に楽しむ』という斉昭公の考えから付けられたもの。大名の庭でありながら、領民にも開かれた庭としてつくられた——そこがこの庭の根っこにある考え方なんだ。藩校・弘道館で文武を学び、偕楽園で心身を休める。斉昭公は「一張一弛(いっちょういっし)」、張りつめたら緩める、という対の場として両方をつくったんだよ。
梅の見頃と水戸の梅まつり
偕楽園といえば、やっぱり梅。約100品種3,000本の梅が植えられていて、品種が多いぶん咲く時期に幅があり、長く楽しめるのが特徴だ。見頃は例年2月中旬から3月にかけて。同じ時期に「水戸の梅まつり」が開かれ、園内はいちばんにぎわう季節になる。早咲きから遅咲きへと移ろう様子を、品種の名前を読みながら歩くのが通の楽しみ方だよ。
好文亭(斉昭公が自ら設計)
園内の高台に建つ好文亭は、斉昭公が自ら設計したと伝わる木造2層3階建ての建物。ここに文人や家臣、領内の人々を招いて、詩歌や茶会を楽しんだという。3階「楽寿楼」からは千波湖や園内が見渡せて、なぜこの場所に庭を開いたのかが体で分かる眺めだ。観覧料は本園の入園料とは別で、大人230円・小中学生120円(70歳以上は半額)。
入園料(県民無料の仕組みも)
本園の入園料は一般・大人320円、小人160円。ここがちょっと変わっていて、茨城県民は梅まつり期間を除いて無料(要・住所証明)。さらに開門から午前9時までは誰でも無料、70歳以上は半額になる。早朝の静かな偕楽園を散歩する地元の人が多いのは、こういう仕組みがあるからなんだな。好文亭は別料金(大人230円)だ。
開園時間
開園時間は季節で変わる。2月中旬〜9月30日は6:00〜19:00、10月1日〜2月中旬は7:00〜18:00。好文亭は2月中旬〜9月30日が9:00〜17:00(入館16:45まで)、10月1日〜2月中旬が9:00〜16:30。好文亭は12月29〜31日が休館だ。
アクセス・駐車場
電車:JR常磐線・水戸駅北口からバスで約20分「偕楽園・常磐神社前」周辺で下車。梅まつり期間は、園のすぐそばに臨時駅「偕楽園駅」が営業することもある。
車:常磐自動車道「水戸IC」が最寄り。本園用・拡張部用など複数の駐車場がある。梅まつり期間は混み合うので、公共交通機関も検討するといい。
住所:茨城県水戸市常磐町1-3-3
入園料:大人320円/小人160円(茨城県民は梅まつり期間を除き無料・開門〜9時無料)
好文亭:大人230円(別途)
公式:ibaraki-kairakuen.jp
問い合わせ:偕楽園公園センター 029-244-5454
まとめ
偕楽園は、梅の名所であると同時に、「民と偕に楽しむ」という思想が形になった庭だ。弘道館とあわせて歩けば、水戸という土地が大事にしてきたものが見えてくる。早朝は無料で入れるから、人の少ない時間に、品種の名札を読みながらゆっくり梅を眺めてみるといいよ。
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Photo: Raita Futo (CC BY 2.0) / Wikimedia Commons